本記事では漫画サマータイムレンダ4巻を読んでから考察した、謎や伏線についてまとめた。
サマータイムレンダの既刊本を持ってお読み頂ければ、よりこの記事もお楽しみ頂けると思う。
なお、これまでの既刊巻についてもそれぞれ記事をまとめているのでそちらもあわせてお読み頂けると幸いである。
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目次
サマータイムレンダ4巻読後の考察とその記録#004
1. 南方ひづるの二重人格について
南方ひづるは二重人格(当たらずとも遠からず)ということだが、南雲竜之介には南方ひづる状態の時の記憶がない。
そのため、南方ひづる状態の時の重要な情報はボイスレコーダーを通して竜之介に伝達される。
一方、竜之介状態の時の記憶は南方ひづるにもある、というよりは竜之介状態の時の映像を南方ひづるも見ているというのが正しいだろうか。
これは3巻末の慎平が南雲ファンというのが明かされひづるが照れ隠しをするシーンや4巻の慎平が竜之介にウシオを助けてくれというシーンからわかる。
この差は主人格と副人格の差ということかもしれない。
私は初めひづるも竜之介の時の記憶がないものと思い込んでいたのだが、この4巻を読んでいてそうでないことにやっと気づいた。
2. 影の情報共有について
シオリの影が倒された情報がミオ(影)に共有されていた理由は不明であるが、基本的に影も情報を共有するには人間のように会話なり伝聞で情報を共有する必要がある。
ただし、4本腕の影もしくは「おかあさん」なのかはわからないが彼等にはテレパシーのようなもので下位種の影に情報を伝達することが可能。
3. ひづるにウシオが送ったメッセージ
ひづるにメッセージを送った主の声がウシオまたは潮であることがこの4巻で明らかになった。
ただしこれにはまだ、いつどのタイミングで送られたのか、どのようにひづるの連絡先を割り当てたのか、何故ひづるが協力者になってくれるとわかったのかなどの多くの謎が残る。
また3巻冒頭のメッセージでは「ハイネ」の文字が出てきている。
ハイネという単語を知っているのは4巻時点ではひづるのみであるはずなのでウシオ(潮)がいつその単語を知ったのかというのは一考に値する。
4. 根津の妻(?)と菱形千登勢について
今回この4巻では根津の妻(?)と思われる女性と窓の母、菱形千登勢が出てきたがどちらも影である可能性が非常に高い。
根津の妻と思われる女性の方はその影に3箇所釘が打ち付けられている。
また、菱形千登勢の方は2巻末のおかあさんが復活したタイミング(菱形医院の描写)で車椅子に乗った影が出てきていたがこれが千登勢と考えられる。
今後ストーリー上でこの真意については明らかになる可能性は非常に高いがそのタイミングはまだしばらく先と考えられる。(コミックス6巻以降か)
おわりに
まだまだ解明されていない謎や伏線が多分に含まれているサマータイムレンダ。
これからも私達読者を楽しませてくれる気満々である。
サマータイムレンダ5巻は2019年2月4日(月)発売予定である。それまでは既刊本を読んで謎や伏線に対する見落としがないかチェックしておこう。
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